武蔵野公園のくじら山の、はらっぱ祭りにふらりと行った。
たぶん10年以上ぶりかな
息子を誘ってみたのだけれど、
「書きたい小説がある」
「あー自分でも早く読みたい!」
とわくわくしているので、
その熱意は執筆に向けた方がいいね、
と、ひとりで出かけた。
ひろーい原っぱと、小さな丘。
人々がそれぞれに、のんびり楽しんでいる。
わたしも、ビールを飲みながらあぶりチャーシューをつまみ(半分は息子のために取っておく)、
音楽を聴き、
飼い主におとなしく付いてきている雑種ふうの犬たちをいとおしく眺め、
きれいな秋の空の下、のんびりした。
帰りに武蔵小金井まで、川沿いを歩いた。
ススキをちょっとちぎって、ふわふわ持ちながら。
あんまりずっと川辺を歩いていたものだから、
そこから普通の道に上がるタイミングを完全に逸してしまい、
もうここで上がらないと駅への道がずれてしまう、というところで、
前を歩いていた知らないお兄さんが、しばらく迷って、その後崖をよじのぼって柵を乗り越えて行くのをみて、
わたしもそうした。
崖をよじ上りながら、こどもの頃みたいに、ワクワクした。
でも、柵をよいしょと乗り越えるときは、思ったより高かったのでちょっとドキドキ。
乗り越えて、その後なにごともなかったかのように普通の道へ。
大人の顔して。
ススキは持ったまま。
笑
そういえば、中学生の頃に住んでいた家は坂の上にあり、
家は下の道から見えているのに、
家に帰るためには坂を上ってぐるりと大回りして戻らなくてはならず、
とても急いでいるときは、制服のまま家までの崖をよじ上っていたなあ、
と、ふと思い出した。