2020年9月26日土曜日

戸隠神社

  いちにちお休みということで、

 長野駅からバスで1時間の、戸隠神社へ向かった。

 東京からずっと出ていなかったので、

 山や田んぼの風景を、本当に久しぶりにのびのびと味わっていた。

 
 バスを降りて、戸隠神社の奥社へは徒歩で40分くらい。


 並木がすごい。


 奥社に近づくに連れて、しとしと雨が降ってきた。


 わたしは、パワースポットに行くと、よくその場所だけけっこうな頻度で雨に見舞われる。

 沖縄の斎場御嶽や久高島、秩父の三峯神社...どの場所でも雨(時には土砂降り)の浄化を受けて、その神域を出ると、大抵さあっと雨が上がるのだ。

 わたしはそんな雨の歓迎になんとなく、神様の合図かな、とおもったりする。


 この日の戸隠神社の奥社もそうで、

 途中から傘が必要な感じになって、

 ここもパワースポットなんだなあ、と感じていた。

 
 もちろん、奥社を後にすると、すうっと雨はやんだ。


 それから中社にも寄ろう思ってバスの時間をみると、1時間後。

 1時間待つくらいなら歩こう、と、そこから25分くらいの道のりをただただ歩いた。

 そんな行程をしていて、この日は気づくと2万歩も歩いていた。

 ヘナチョコの靴だったし、さすがに足が痛い。

 
 そうして夜に、上越に向かった。

 久しぶりのうどん屋鶴越さん。



 小川さんと奥さまが、迎えてくれた。

 また元気に会えてうれしい。

 美味しい天ぷらとおうどんをいただいて、

 ゆっくりと休ませてもらった。

2020年9月25日金曜日

長野ネオンホール

 久しぶりに、旅に出れた。

 東京を出るのは、2月のツアー以来、8ヶ月ぶりくらい。

 うれしい。


 ネオンホールはしっかりとコロナ対策を整えて迎えてくれて、

 わたしもぜったいに東京からコロナを持ち込まないように、と気をつけながらの初日でした。



 ネオンホールは初めての場所だったけれど、

 趣のある、なんとも素敵な空間だった。


 そして、ご近所のお花屋さんにお願いしたというお花がステージに。

 こういうささやかな素敵な演出に、グっとくる。

 
 そして、フルートのユッキィや原耕太くんとの、

 あたたかく楽しい演奏のひととき。

photo by なっちゃん@ネオンホール ありがとう!

 人と会って、

 一緒に演奏して、

 笑って、

 おしゃべりして。(終始マスク越しだけれど)

 こんな時間を、過ごしたかったの。


 ありがとう。

 おかげさまで、楽しい夜でした。
 

2020年9月21日月曜日

あたらしい いちにち のエピソード

 
 


 Eテレ「いないいないばあっ!」で

 わたしが提供させてもらった新曲「あたらしい いちにち」が 

 はるちゃん、ワンワン、うーたんの歌で、ときどき放送されています。  

 うれしい。    


 この曲についてのエピソードを少し。  

 

 新型コロナの影響で世の中が完全に自粛モードで、  

 準備していたライブツアーが次々となくなって、  

 どこにも行けなくて、誰にも会えない頃。 

 

 お世話になったライブハウスやカフェ、親しい飲食店や、音楽仲間、スタッフの人たち、 

 たくさんの人たちの力になりたいけれど、 

 ちっぽけなじぶんでは、財力も、なにかを動かす力もなさすぎる、 

 と、じぶんの無力さを感じていた。  

 そんな中、 

 時間はたくさんあるので、 

 前にボイスメモで録っておいた、

 つくりかけのこの曲のメロディに、 

 歌詞をつけようとしていた。

 ハミングの状態で録音したものをイヤホンで聞きながら、 

 近所を歩く。  

 歩きながら、ことばを降ろす。 

 つくりながら、なんだかとてもワクワクしていた。

 "あたらしい" 

 というフレーズとともに、

  次々とことばが降りてきはじめたとき、 

 もしかしたらこの曲は、 

 たくさんの誰かを笑顔にできる曲になるかもしれない、

 そんな、漠然とした高揚感があった。

 心がドキドキして、

 ああ早くかたちにしたい、 

 そんな気持ちでことばを紡いで、 

 メロディのつづきをつくっていった。

 3日くらい、納得がいくまでこの曲に没頭していたとおもう。

 そうして、 

 「あたらしい世界」という動画作品にして公開したところ、 

 それを目にしたNHKの熱海さん(以前いっしょにお仕事をした方)から連絡がきた。 

 

 Eテレの"いないいないばあっ!"に、改めて歌詞をつくりなおして提供してほしい、とのこと。 

 ("びびびーん!と心が震えた"、と)  
 

 あのとき感じたワクワクはこれだったのか、とおもった。

 なんて素敵な流れだろう。  

  そうして、熱海さんと相談しながら、こどもにもわかりやすいような歌詞に改めてつくり替えて、 

 「あたらしい いちにち」という曲ができました。

  録音はいつものメンバー、ベースの伊賀さんとドラムのゆう子さんに加えて、テューバの関島さん、ユーフォのゴンドウさん、そしてフルートはゴンドウさんのお嬢ちゃんにも演奏で参加してもらって、 

 





 とてもとても愛着のわく曲になりました。

 はるちゃん、ワンワン、うーたんの歌もとってもいい感じで、さいこうです。  

 どうもありがとう。 

 

 あのときのワクワクと情熱が、まさに、今に繋がってる。

 はるちゃんとワンワン、うーたんが歌う"あたらしい いちにち"は、 

 iTunesとレコチョクの配信で聴けるみたいです♪

  https://columbia.jp/prod-info/COKM-42962/  

 

2020年9月8日火曜日

夏の夕暮れ




 今年の初めくらい。
 (と思い込んでいたけれど、よーく考えてみたら、1年前くらいかも)

 ライブ会場で、ベースの伊賀さんと久しぶりに会った。

 
 少しだけ話せたひとときに、わたしは、新作の制作にここのところずっと取り組んでるんだけれど、全然進まないんだよ、と、少しだけ弱音をはいた。


 伊賀さんは、もともとわたしがオリジナル曲をつくりはじめる前(おそらく1995年頃?)からの音楽仲間であり、イノトモバンドの創成期からの重要メンバーではあるけれども、これまでに、そういう相談はしたことがなかったかもしれない。


 そうしたら伊賀さんが、

 俺ができるものをやってあげるよ、と、そのとき申し出てくれたのだ。

 
 伊賀さんを知っている人ならわかると思うが、

 彼はとにかく関わる全ての人に好かれる最高の人物ではあるけれども、

 とはいえ、

 いつもどこか、謎めいている。


 こちらが全面的にオープンだとしても、いつも、どこか、というか、半分以上、なにかを隠している。ようなふう。に、みえる。


 
 なので、彼のそのありがたい申し出に、

 本当?ありがとう!!

 と飛びついて喜びつつ、

 ...本当に本当かなあ?

 と、少しだけ、そういう気持ちもあったのでした。


 
 けれども。

 伊賀さんの気持ちは本当だった。


 ちゃんと、

 改めて作品にがっつりと関わってくれて、

 しっかりとアレンジしてくれて、

 トラックの演奏の内容はわたしはまったく関わらないまま(というか、鶴の恩返しのように、つくっている最中の障子の向こうをみせてもらえなかった笑)、

 ただ、

 歌うだけ、

 の世界をつくってくれました。


 そしてそのやりとりは、とてもクールだった。
 
 (この作品の制作において、過程はすべて、メールとデータのやりとりでした)

 

 この作品を通して、

 伊賀さんのことが少しわかったような、

 それでいて、謎がまた、さらに深まったような。


 ともかく、

 アレンジを伊賀さんに全面的に任せたことは、
 
 わたしにとって、とても刺激的なことでした。


 そういう意味で、

 この作品でわたしは彼にすべてを委ねて、

 "伊賀航"の紡ぎ出す世界に漂っている、そんな感覚でいました。


 信頼、リスペクト、委ねる、ワクワク、可能性。


 素敵な仲間に、恵まれている。

 そうして、素敵な作品が、また、うまれました。


 どうもありがとう。



伊賀航プロデュース作品

夏の夕暮れ / アエルカナ

1.夏の夕暮れ
イノトモ/作詞・曲、うた
伊賀航/アレンジ、ピアノ、ベース、録音
北山ゆう子/ドラム、キーボード
近藤祥昭(GOK SOUND)/録音
伊藤優子/ミックス

2.アエルカナ
イノトモ/作詞・曲、うた
伊賀航/アレンジ、プログラム、ギター、ミックス

デザイン:進藤一茂

ご購入はBASEショップへどうぞ↓(9月9日0時よりご購入いただけます)

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注)こちらの商品は、配信ダウンロード版となります。
※デジタルコンテンツはクレジットカード決済のみ購入ができます。
※スマートフォンには対応しておりません。PCのみ対応しております。
※音源データはzipファイル、mp3オーディオデータとなります
注)こちらの商品には、歌詞カードはついておりません
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※noteでも試聴&購入が可能です。
こちらには歌詞を載せています。