2008年10月26日日曜日

もみじ市

 
 和泉多摩川の河原で行われるおしゃれな市、もみじ市に歌いに行った。

 素敵なイベントだった〜。

 今回は呼んでいただいたが、ただのお客としてでも純粋に参加したい市だ。

 
 わたしのステージの時間はポツポツと小雨が降っていたが、秋の小雨の河原もまたいい。野外で歌うのって、ほんとに気持ちいい。

 そこにいる人たちみんないい顔してる。

 tico moonの二人も一緒だったので、急きょわたしのステージも手伝ってもらえることになり、久しぶりの共演。tico moonのふたりのふくよかな音に包まれて、わー最高だー、と幸せ感にひたりながらのステージになりました。ありがとう。

 ステージの後は、キセルの演奏とtico moonの演奏にひたりながら、後ろに流れる川や、空を飛んで行く渡り鳥を眺めた。

 そして、市をひとまわりして、ふたつお土産を買った。

 四角のまな板と、ムコハンのお茶わん。




 ほかにもいっぱい気になるものや食べ物があったのだが、散財しそうだったので、自制して最小限に食い止めた。


 もみじ市に集まる人たちは、主催の人も、出店の人も、お客さんも、素敵な人ばかり。



 とてもいい市だった。


 どうもありがとう。

 
 
 
 

2008年10月19日日曜日

DIY

 
学校ライブの翌日は、

近所の公園で「むさしのこどもまつり」というのをやっていたので、

息子を連れてふらりと見に行ってみた。


そしたら、

"木工コーナー"

があって、

実は最近わたくし引っ越してから、

"DIY"

に少しだけハマっておりまして、

といっても"DIY"の意味を知ったのはつい先月くらいなのだけれども("Do It Yourselfだよ、今さらわざわざ教えるのも恥ずかしい、とムコハンが苦笑気味に教えてくれた")、

我が家に必要なものを、板をゴリゴリ切ったりネジを入れたりペンキを塗ったりして、ときどき"DIY"してるわけですよ。


ともかく、

その"こどもまつり"の一画に材木がたくさんあって、

トンカチ(金槌?)も、ノコギリも、L字の定規も、えんぴつも用意されていて、

本棚が作れるようにちょうどよい材木と、レシピの紙も用意されている。

子どもも大人も一心不乱に本棚を作っていて、そこにフラフラと吸い寄せられた。


わたしは本棚を作るふうを装って板や角材を自分用に調達し、

前から作りたかった奎のおもちゃ置きの棚を、その場の思いつきで作りはじめた。


気がつくとものすごく集中していて、

そばで奎が泣きべそをかいているのにしばらく気づかなかった。


どうやら彼もなにか作りたい形があるらしく、

自分で選んできた材木にトンカチで釘を打っていたが、

その釘が曲がって、

それを抜こうと悪戦苦闘して、

それがうまくいかずに泣きべそをかいているらしい。


「釘抜きを探してきて自分で考えてなんとかしてごらん」と助言してそのまま放っておいたら、

近くで見ていたご老人が見かねて、

「坊やはどうしたいの?なんで泣きべそかいてるの?」

と声をかけてきた。


自分の板をゴリゴリ切りつつも状況を伝えると、

ご老人は、奎のやり方に、それじゃあうまくいかないよ、こうしなくちゃあ、とかなんとか、

うまく行くよういろいろ手を貸してくれはじめた。

おう助かった。奎のことはご老人に預けて母さんは自分の仕事にさらに集中。


そうこうしているうちに、"木工コーナーはもうそろそろ終わりです"のアナウンス。

いそいでトンカチ打って仕上げていると、

片付けがてら通りかかった大工のようなオジサンにわたしの作品を見とがめられ、

「これ、なに」

と仏頂面で聞かれる。

おそるおそる「棚、です...」と答えると、

わたしの作品の強度をぐいぐいと押して確かめ、

「これじゃあ弱い」

といって、

補強用の長い角材を打て、と助言される。

いや、もう時間がないので家に帰ってやります、と答えると、

やにむにそこらの角材を手に取り、わたしの棚のサイズに合わせてゴリゴリと切ってくれ、棚板の下に添えて、

「ここに釘を打て」

と命令される。


言われるままに何カ所かに釘を打ち、

そんなわたしのヘナチョコな打ち方を見かねて、

大工のオジサンが仕上げにガン!ガン!と打ってくれた。


わあ、ありがたい、と思って見ると、

オジサンがガンガン打ったとこの木がうすーく割れていた。


...。

まあいいか。

あとで家でペンキ塗れば割れ目も塞がるやろ。


そんなふうにして、

奎も、わたくしも、ご老人や大工さんに手伝ってもらって完成した自慢の作品を自転車に積んで我が家に帰り、

ベランダでやすりを丁寧にかけ、

時間をかけてペンキを塗って、

完成〜。


                 わたしの作品↑
 

                  奎の作品↑


ああ楽しかった。

息子よ、一瞬忘れて没頭してごめん。


でも気に入ったのができたよ〜(しかもタダで)。

 

2008年10月18日土曜日

世田谷ものづくり学校

 
その廃校は、すごくおしゃれだった。

ものづくりが得意な人が集まると、学校がこんな風になるんだあ、

と、半分口を開けながら、

"元"廊下を歩いて、今日歌うカフェに向かいながらあちこちのぞきつつ、

ほうっとした。


今日歌うカフェは、"元 保健室"だったらしい。

いやぜんぜん面影ない。

いや、少し、水道のとこだけ、学校ぽい。そこがまたいい。

でもとにかくおしゃれである。

三宿てきである(多摩てき発想)。


集まってくれたお客さんたちも、

いい感じにあったかく、

なんかわたしのことを分かってくれているような気がして安心して、

いつも以上に、

ゆるゆるになってしまった。



好きな歌を歌う。

とりとめもなく、しゃべる(余計なことまで)。


付き合ってくださったみなさん、どうもありがとう。


わたしのことを、あきらめないでくれたら幸いです(苦笑)。

 

2008年10月15日水曜日

高畠ワイナリー

 
山形県の高畠ワイナリーのイベントで歌うため、前日に新幹線で山形へ。
 
実は、このライブではじめて共演させてもらう浜口茂外也さんと、新幹線で初顔合わせ。

お会いしたこともない大先輩と当日何曲もセッションさせてもらうことになり、しかもその打ち合わせは初対面の新幹線のとなり同士の席、ということで、結構ドキドキしていたけれど(なにしろメールのやりとりすらしたことがないのだ)、でも、半分以上は期待&安心感。

だって、音楽って、つながってゆくものだから。

しかも相手は幾多のセッションに長けたプロフェッショナルであるわけだし。


もとやさんは思ったとおり素敵なミュージシャンの匂いのする方で、わたしの方はすぐに打ち解けてしまった。


山形に着いて、イベンターの方が用意してくれたスタジオで1時間ほど音合わせ。

ああもうこれでOK。

一緒に音楽を奏でてしまえば、親しさ倍増。

とは言っても大先輩なのだけれど。


だいたいの準備も済んで、その後、

翌日は朝丘雪路さんとイノトモの2ステージということで雪路さんも前乗りでいらしていて、その食事会に参加。


雪路さんとももちろん初対面。
なんてかわいい方なんだろう(超大先輩だけれど)!

雪路さんのお話がとにかくおもしろくって、そしてご本人のふるまいやそぶりや話し方がやはり位の高いお姫様のような優雅な感じで、わたしはそれをなんだかテレビ番組を間近で見ているような感じで、ちんまりと同席していた(笑)。


翌日。

ステージの直前に雨が降ったけれど、しばらく待っていると雨もやみ、歌っている間には日も差しはじめた。

イノトモの曲に、もとやさんにカホンやスネアやギターで参加してもらい、もとやさんのソロコーナーもあり、そして彼のお父さまの曲「涙くんさよなら」と「バラが咲いた」を一緒に歌わせてもらった。ステージで歌ってみて、あらためて、なんていい曲なんだろう、と思った。もとやさんは、あの歌の、バラの庭を知っているんだなあ、と、感動した。


ステージの後はもう、楽屋にどうぞと置いてあるたくさんのおいしいワインを飲み続け、
雪路さんたちの素敵なステージも堪能し、
いやほんとに、
呼んでもらえて光栄でした。


美味しいワインと音楽。素敵な方々との出会い。


最高だ〜。

 

2008年10月6日月曜日

探検

 
 今日は朝から雨だったけれど、

 息子(ケイ6才)の園がお休みだったし、わたしも久しぶりにのんびりとした気持ちだったので、

 探検

 に行くことにした。雨の中カッパを着て。


 朝ごはんの後、

 「探検に行くよ」

 と言うと、息子はすごく喜んで、リュックを用意し、なにやらいろいろ詰めていた(たぶんその荷物の出番はないだろうが)。


 
 探検なので行ったことのないところにしよう、と、

 自転車で20〜30分くらいかけて石神井公園に行った。


 石神井公園って、広いんだねえ。

 そして、わたしたちが時々行く西荻窪の善福寺公園にとても似ている。

 息子は、「ちがう道とおって、ぜんぷくじこうえんに来ちゃったんじゃないの??」としばらく心配していた。


 雨の中の散歩って、いつもとまた全然違ってなんだかわくわくするね。

 水たまりや。雨がカッパに落ちる音や。

 林はちょっとこわいくらいに薄暗いし。でもあえて進むのだ。探検だから。

 ふたりで歩いてる間じゅう、息子はずっとうれしそう。

 そういえばライブ続きで、しばらくこんなふうに彼とゆっくり過ごしてなかったかも知れない。
 休みの日でも、次のライブのことを気にかけていたり、新居の部屋の改造のことばかり考えていたりして。



 東京の木は、背が高いなあ、と、いつも思う。

 福岡の木と、全然感じが違う。

 わたしは、東京の、多摩の、雑木林が好きだ。

 詩的な感じがするよね。


 
 しばらく歩いていると、

 子猫三匹に遭遇。

 めちゃめちゃに警戒している、完璧なノラの子猫たち。

 こちらの出方をものすごく窺っている。

 こういうときは、3mくらい離れて、息をひそめて、彼らを見つめながらじっと座る。

 
 こちらが動かないのを見ると、

 じわ、じわ、と、寄ってくる。




 そして、小さい声で、にゃあ、と鳴く。

 たぶんお腹をすかせているのだろう。


 ノラ猫にごはんをあげると、その後の彼らに影響してしまうので、

 なるたけあげない方がいいとは思うのだが(キミたちは野生の猫として、バッタなど捕まえて生きて行かなければならないのだよ)、

 こちらの一挙手一投足にビクつきながらも、"お腹すいた"サインを送ってくる子猫たちを見過ごせず、

 ちょうど持っていたポップコーンを、小さくちぎって、あげてみた。

 みんな、ガツガツ食べる。



 塩分があるので、控えめにね。


 息子は、彼らにあげながらも、自分もモリモリ食べる笑。





 彼らはガツガツ食べながらも、

 撫でさせてはくれない。

 こちらが手を伸ばすと、さっと身をかわして逃げる。

 さすがノラ猫よ。

 そのまま、野生の中で誇らしく生きていっておくれ。

 あの池には魚もいそうだしね(釣り人がいた)。


 
 広い公園を、ルートを変えつつふた周りくらい歩きまわり、
 息子が疲れてもうかえろう、と言い出したので、
 公園を後にした。


 帰り道は日が差して、気持ちの良い秋空になった。


 
 家に戻って、夕飯の支度。

 今日は、レンコンとニンジンと納豆としらすを混ぜて揚げたレンコンボール、友だちが近くの畑で作って届けてくれたつるむらさきのおひたし、野菜いっぱいのお味噌汁。

 と思って作っていたのに、途中、息子がどうしても「山芋が食べたい」という。山芋は、ない。


 普通なら、夕飯の用意の途中にそれだけのためにわざわざ買い物に出るのは面倒なので、"明日ね"とか言ってすぐに却下だが、
 そういえば彼はおとといから山芋が食べたいと言っている、と思い出し、
 もしかしたら彼にとっては本能的に必要なのかも、と考えて、
 料理を途中で置いて、スーパーに"山芋だけ"を買いに行くことに。

 
 非常に面倒だったが、結局彼はとても喜んでもりもり食べた。ごはんもおかわりして、もちろんそのほかおかずもモリモリ食べた。

 時間はちょっとロスしたけれど、うん、これで良かった。


 寝る前にゆっくり絵本を読んであげて(いつもは早く寝かせたくて長い話は却下するのだが、今日はなんでも選んでいいよ、と言うと、逆に今日の彼は、長い本は選ばなかった)、彼は愛犬パピー(1才のときからの仲良しのぬいぐるみ)を抱きながら満足げに眠りについた。

 
 いつもこんなふうにしてあげられるといいのだけれどな。


 いつも忙しい気持ちでごめん。


 良い夢を。

 

2008年10月5日日曜日

お久しぶりです。

 
 気が付くと、10月になっていました。

 今年の夏は、短かったなあ。

 もっと海とか行って遊びたかったなあ。

 
 もうキンモクセイが香っているね。

 秋の虫がわいわい鳴いているね。



 前の日記からずいぶん日が空いてしまいましたが、

 ウッドストックの後は、入間SO-SOでのライブ、江ノ島での海さくらコンサート、
 下北440でのピラニアンズとの共演、そして今日の助産師会館でのミニライブ、と、
 思い出深いイベントの目白押しでした。

 そしてライブじゃない日は、息子の幼稚園。

 ひとつひとつの日記をゆっくり書く間もなく、日々が過ぎてしまいました。

 
 今日の助産師会館でのイベントは、

 妊婦さんや小さいお子さんを持つお母さんと、助産師さん向けの企画。

 1部は、池川 明さんという、本もたくさん出していらっしゃる産婦人科医の先生の講演で、2部がイノトモの歌。

 池川先生のお話がすごく良かった〜。

 赤ちゃんは、お母さんを選んで生まれてくるんだ、という、胎内記憶のお話。

 すばらしいメッセージがたくさん込められていて、涙じわん、でした。
 
 お話を聞きながら思い出したんだけど、わたし、この先生の著書を読んだことがあるんだった!

 なんで気付かなかったんだろう。

 うれしくって、その後の控え室で、イノトモのアルバムを「良かったら聞いてください!」と勢いで渡してしまったよ。

 そしたら逆に、先生の最新本をサイン付きでいただいちゃった〜〜〜。わー!

 さっそく読み始めてます。