2009年4月30日木曜日

京都

 
 京都で歌って来ました。

 京都の詩人、choriさんに呼ばれて。

 京都で会う人はみんな大好きだ。

 ありがとう。


 ライブも楽しかったし、その後の”飲み”も楽しかった。

 choriさん宅にみんなでお邪魔して、時間を忘れてしゃべる。

 気がついたら朝の4:00を過ぎていた。

 
 そして翌日は、大好きな奈良の天川村に寄って、

 いい空気を吸って、美しい川を眺めて、

 ゆっくりとひとりの時間を過ごしながら自分というものともう一度向き合って、

 新たな気持ちで東京に戻ってきました。


 家に戻ると奎(もうすぐ7才)はジェフ・ベックのDVDに夢中なところで(下の絵はその後彼が描いたもの)、


 

 旅の間の奎のこととかいろいろ聞きたいのにつれないなあ、という感じだった。

 
 でも彼が眠る前に絵本を読んで、少しゆっくり話しをして。

 ボク昨日の夜、(ママがいなくて)泣いちゃったんだ、とか。

 でも朝は楽しい気持ちだったでしょう?と聞くと、

 さみしかったけど泣かなかった、とか。



 いつもごめんね、と思う。 

 いつもありがとう、と思う。
 

 わたしがわたしであることの大切さ。

 彼がさみしくないように、と願う気持ち。

 両方がないまぜになって、とても複雑。


 でも一方、わたしは完全に彼を信頼している。

 そんなもの全部ひっくるめて、わたしの元へ来てくれたんだよね。

 そんなふうに。

 それくらい大きなものを、いつも彼の中に感じるから。



 すべて大丈夫、と思わせてくれる大きな愛。


 わたしもそんなふうになりたい。

 
 

2009年4月27日月曜日

明日は京都です

 
 奎が小学校に入ってからというもの、ストン、と時間がたくさんできて、

 その間なにをやっていたかというと、

 もっぱら家の中を整えることのためだけに情熱を費やしていた。

 
 時間ができたんだからどんどん音楽をやりなさいよ、
 と心の中の声は言うのだけれど、


 わたしはひたすら、掃除や家事に没頭していた。
 今はそういう気分なのだ。
 なにも考えずに。ただ暮らす。


 しかし4月の後半頃からにわかに身辺が忙しくなり、
 毎日来客があったり出かける用事があったりで、
 家事に費やしていたわたしの情熱は外へ外へと向かいはじめ、
 
 そういうわけであっという間に家のことはうまく機能しなくなった。
 (こういうときいつもさりげなくムコハンがフォローしてくれている)

 
 そして明日は京都です。

 京都へ、ただいま、と歌いに行きます。

 
 もしかしてわたしは、ほんとうは家庭向きの人間ではないのかも知れない、と
 思いはじめた昨日今日(今頃気付いたのか、と何人かに苦笑されそうだけど)。

 

2009年4月13日月曜日

どんぐり

  
 どんぐりの、芽が出た。



 いつかに奎が拾ってきて、我が家のグレイプフルウツの鉢の根元に植えたどんぐりが、春になって顔を出した。

 土に埋めてからしばらくは、奎もわたしも、はやく芽を出さないかなあ、と毎日気にかけていたのだけれど、しばらく時間が経つと、ふたりともその存在をなかばあきらめつつ、忘れかけていた。

 暖かくなって、ほとんど忘れかけていたどんぐりの芽が、今朝突然顔を出したのだ。


 そうかそうか。

 キミは静かに、この日を待っていたんだねえ。

 ベランダの前の大きな木々も、枝から緑を育てはじめている。

 冬にさらされて弱々しくなっていた我が家のグレイプフルウツも、新芽が瑞々しく育ちはじめている。


 風景が、変わりはじめている。

 なんて美しいんだろ。


 わたしの中にも、
 静かながらも、芽吹きつつあるなにか。

 
 一見なんにもないようなところにも、静かな情熱は、春を待って土の中で成長している。

 
 美しい世界。


 静かな情熱と、やさしさに満ちている。

 
 

2009年4月7日火曜日

入学

 
 奎の入学式。

 福岡の実家からジイジとバアバ、そしてわたしの妹のきょんちゃんまで来て、みんなでお祝いした。



 みんな奎が大好きなのだ。


 入学式翌日の登校時ときたら、ジイジは学校の門までこっそり後をつけるし(バアバも途中まで)、夫は夫で自転車で先回りをして彼の行く先を見守るつもりが鉢合わせしてしまうし。

 どんだけ気になるのだ。

 もちろんわたしも付いて行き学校での様子まで観察したかったが。

 
 奎はそんなわたしたちの怪しい動向はまったく気にせず、初めての学校に、本当にわくわくしながら登校していた。


 帰ってきてから、たくさん学校のことをうれしそうに話す奎。

 寝る前の絵本も、もう今日からひとりで眺めながら寝る。

 
 こんなふうに、少しずつ、大きくなって行くんだねえ。

 母としてはすこうし淋しい気持ちもあるけれど、
 でも、成長していくのはうれしいことだ。


 ジイジとバアバときょんちゃんは、最初の登校を見届けて、
 満足そうに福岡に帰っていった。


 さあこれから、いろんなことが待ってるぞ。

 
 どんなことでも、一緒に楽しんでいこうね。