普段は、土日のお休みとはいっても息子は早くから起きているし、
わたしも結局だらだらゆっくり寝ることもなく普通に7時前くらいには起きているのだが、
ライブの翌日だとちょっと起きれない。
珍しくムコハンが先に起きだして、朝から息子にチャーハンなど作りはじめている。
そんな様子に、助かるなあ~~、と布団でまったりとしていると、
家の電話が鳴った。
土曜の朝8時5分過ぎ。
福岡のじいじばあばかな、と、のんびり構えて息子に電話を取らせると、
なんか、知らない人らしい。
とりあえず布団から出て替わってみると、
「森林体験教室ですが」
という知らない人の声。
寝ぼけた頭のまま記憶の回路をたぐっていくと、
はあっっっ!!
今日は息子の森林体験教室だったっっっ!!!
集合は、朝8時。
出発は、8時10分。
行き先は、貸し切りバスで一時間半ほどの二俣尾という青梅の山。
そして今は8時05分。
用意するものは山とある。
お弁当に水筒、軍手、雨具、敷物、手ぬぐい、その他もろもろ…もちろん何ひとつ用意していない。
わたしは寝起きで、そして現在もう出発時間。
お弁当どころか息子は朝ご飯もまだだ。
顔面蒼白。
普通なら諦めて辞退するところだが、
息子の友だちとふたりで参加しようと応募したものなので、
奎が行けなくなると相手の子は突然ひとりぽっちの参加になってしまう。
小学二年生にとってこれはかなり心細い体験になるだろう。
短い時間にいろんな思いが渦巻いて、
スタッフの方が8時20分までなら待てますがどうしますか、という問いに、
無謀にも
「がんばります」
と答えてしまった(この時点でもはや8時10分)。
答えながら、チャーハン作り中のムコハンに、
"それを今すぐタッパに詰めてくれ~!!"と合図をし、
すぐに電話を切って、リュックの用意。
まず、"持って行くもの"の用紙を書類の束から血まなこで探し出し、
そのリストをリュックにぎゅうぎゅう詰めて行き、
提出しなければならない健康証明書にむちゃむちゃ殴り書きし、
その間に息子には森林用の服に着替えさせ、
タッパーに詰めた残りのチャーハンを食べていてもらい、
わたしはわたしで大急ぎで着ていたパジャマをジーンズとトレーナーに着替え帽子をかぶり、
そして息子を自転車の後ろに乗せて猛ダッシュ。
わたしのスニーカーの中はもちろん裸足だ。
その間息子は、事の成り行きが呑み込めないまま、
とにかく流れに身をまかせていた様子。
だってなにも知らないんだもの。
そして、もはや手遅れ数秒前に、到着。
貸し切りバスは今にも走り出すところ。
係の方が、もう出発します、と、我が家に電話をかけていたところに、
間一髪でたどり着いた。
ひゃーーーーーーもう、
こんなにアドレナリンを放出したのは何年振りか。
約束していた相手のお母さんも、わたしが来る方向の道まで出て心配して待ってくれていた。
とにかく息子をバスに乗せ、その場で力尽きた。
その電話から息子を届けるまでおよそ15分。
寝起きで。
たぶんわたしにとっては千日分くらいのアドレナリンを使い果たしたであろう。
それから午後遅くまで、立ち直れなかった。
あんまりあわてて荷物を作ったものだから、
ぜったい足りないものがあるはず。
朝ご飯もバタバタだったし、
お弁当も、足りないはず。
彼がバスに酔っちゃったらどうしよう、
なにか足りなくて困ってたらどうしよう、
そんなことを考えて。
結局、
夕方過ぎに戻って来た彼は、
すごーく楽しんだ様子だった。
足りなかったのは、"おやつ"くらいだったらしい。
しかもおやつは、まわりの人に少しずつ分けてもらえたらしく。
森林体験教室では崖下りとか、いろんな草木の名前を教えてもらったりとか、いろいろいい体験をさせてもらったようだ。
夢の中ではよくこんな、
"どうしても間に合わない"
とか、
"ステージの上でなにも決まっていない"
とか、
どうしようもないことがわたしを追い詰めるが、
現実でこんなに焦ったのは久方ぶりだ。
いやとにかくご迷惑をおかけしました(30人くらいの子どもたちとその親ごさん、さらにスタッフの方々を待たせてしまったので)。
以後とても気をつけます…
アドレナリンも、もっと大事な時のために取っときたいです…
6 件のコメント:
確かに夢ではたまに見ますね。
で、就職して10年以上経つのに自分は学生だったりします。
二俣尾という地名を聞いて、1Q84の第1章を想像してしまいました。(今後の日常風景がちょっと違って見えるかもしれませんが、見かけにだまされないで下さい。)
私も、金曜日は、忘れないで下北沢に行きます。
以前、歩いたら案外近かったので、三軒茶屋から歩いていきます。
(首都高から非常階段を下りるような無謀なことはしませんので、ご心配なく。)
クマーさん
ありがとうございます。
leteでお待ちしております。
(エッソ石油の看板のタイガーに気をつけて)
ああああああもう。
ひとごとではない感じに手に汗にぎりました。
ゾンビが襲って来るより、恐ろしい。笑
お互い、ちゃんとムスコは逞しく育ってくれるはずなんだけどねえ。
ワタシも気をつけます。笑
オトシゴロさん
どうも〜〜
"ゾンビが襲ってくるより恐ろしい"って、まさに笑。
お互い気をつけましょう笑。
久しぶりに、
イノトモさんのブログを拝見しました。
アハハ〜、イノトモさんらしい体験でしたね。
この経験を、歌ににしてもらえると、
うれしいかな?
って、どんな歌になるのでしょう。
でも、とりあえずはアドレナリン、
コンサートの時にとっておいてくださいね。
ククリンさん
ありがとうございます。
この体験を歌にするのはムツカシイですが(笑)、アドレナリンは、ライブのために取っときたいですね!
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