2011年6月20日月曜日

眠る前のひととき

  
 ときにはいろんなことがもうなんでもかんでも面倒な気持ちになって、

 日々の奎(ケイ9才)とのやりとり(宿題、お風呂、ごはん、はみがき、寝る時間、等々、夕方から夜までにやることは多く、でも彼は遊びたいしマンガも読みたいしでどうしてもすんなりといかなくてもめる事も多い)、

 日々の雑事(掃除、食事の支度に後片付け、洗濯干しに洗濯たたみ、ゴミ出し、買い出し、その他数限りなく)、

 それに加えて自分の仕事がいくつか重なったりすると、いろいろ自分の中でうまく回らなくて、からだのバイオリズムによっては時にもう、音楽以外全部わーっと投げ出したい気持ちにもなったりもする。


 でも、夜の、奎が寝るときのたった10分くらいだけは、

 気持ちを全部奎に向けて、

 安らかに奎とともにありたい、と思う。

 どんなに気持ちがささくれていたとしても、どんなに気持ちがバタついていたとしても、その時間は、確実につくりたいと思う。

 眠る前に甘えたくなる奎は、

 きっと今だけだ。


 寝る前に毎晩読んであげてた絵本の時代は終わった。

 ならば眠る前におふとんでママにぎゅうっと抱きついてくるこのひとときも、

 たぶんあと数年。

 
 だから、この時間を大事にしようと思う。

 
 眠りについた奎はとても安らか。

 そしてその寝顔を見ながら、昼間のわたしの彼に対する態度をいつも振り返り、反省する。


 だから日々を後悔しないようにせめて、

 朝、彼が学校に出かけるときと、

 夜、彼が眠りにつく前には、

 最高にやさしくありたいと思う。

 彼が心から安心して学校や夢の世界を冒険できるように。


 はあ。

 わたしもまだまだ成長の過程です。

 
 奎、こんなわたしのそばにいてくれてありがとうね、

 と、寝顔を見ながらいつも思うのです。

 

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