2016年11月6日日曜日
ピクニック日和
秋のピクニック日和。
朝起きて快晴だと、
うずうずする。
そう
わたしが育った福岡の井上家は、
"ピクニック家族"。
休日には母がおにぎりをつくって、
おかずは魚肉ハムのスライスを焼いたのや、ときにはウインナーや、母特製の厚焼き玉子や、ぬか漬けなどを用意して、
必ずと言っていい程どこかへ出かける家族だった。
とはいえ、今振り返れば、ピクニックの場所が毎回快適なところとは限っていなかったな。
ときには、牛がわらわらと近付いて来てみんなヒヤヒヤするような牧草地だったり、
U字カーブの山道の車道の"U"の隙間の雑草地だったり、
風が強過ぎる河原だったり、
波と風が強めの浜辺だったり、
台風間近の荒くれる森だったり、
それでも井上家は休日にピクニックを敢行する。
そんな家庭で育ったせいか、
とにかくお天気の日には、
わたしはうずうずする。
そして今朝の快晴の日曜日(ともかく秋の快晴は美しい)。
ピクニック日和だ
と、
さっそくおにぎりとサンドイッチを用意。
息子がのんびり起きて来たところに、
「ピクニックに行く人ー!」
と、
挙手を求める。
(中2の彼は無邪気に手を挙げたりはしないが、とくに反対はしない)
井の頭公園の西園のはじっこに行き、
通り過ぎる犬たちや(自転車のかごに乗っている犬もあり)、
泣いているこどもの様子などを息子と静かに見守りながら、
ともかくのんびりした。
彼が小さい頃には、
週2くらいはここに来て(そのほかの日は井の頭公園の逆のはしっこの三角公園)、
相当な時間を過ごした公園だけれど、
彼はちっとも覚えていないんだな。
まあそれも健全なことだ
わたしは当時、息子を連れて毎日どこかしらの公園にお弁当を持って出かけて朝から夕方まで外で過ごしていた(そのときはもはや"ピクニック"という意識ではなく"出勤"とみなしていた)。
前日のライブの打ち上げで飲み過ぎたとしても、どよーんとした二日酔いのまま、公園に息子を連れて"出勤"していた。
そのときはさすがにつらかったな笑(もとより飲み過ぎなきゃいいんだけれども!)
そんな時期はあっという間に過ぎ去り、
"出勤"意識だった井の頭公園は、
今やまたやさしいオアシスに。
秋の快晴の、ある一日。
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