吉祥寺ハバナムーン

　
　飲み屋は、人をつなぐ場所である、と思う。

　ハバナムーンは、店主木下さんの人となりとその在り方で、

　わたしたち音楽家にとって、

　とても大切な場所。


　終電で帰っちゃうとそこまでなのだけれども、ハバナムーンが朝まで私たちを受け入れてくれていたからこそ、より深く音楽を追求し、その場で一緒にいる相手とその時間をより濃密に共有できる場面がたくさんあった。

　終電が終わったあとの、深い時間。

　お互いの境遇を話し込んだり、木下さんがそこにいる人たちに合わせて流してくれるレコードの数々を共有して、より深く仲良くなれる。

　ハバナには、そんな、一緒にいるだれかとじっくり深くなれるマジックがあるのだ(店主の木下さんが深夜3時を過ぎた頃から、ガンガンにわれわれ音楽家のグラスにお酒を足してくれはじめるのもその要因笑)。

　
　わたしが知らなかった、新旧の、洋邦の、素晴らしい音楽もたくさん教えてもらった。

　ふらりと寄って、そこに居合わせた常連の人たちと気楽にしゃべったりする時間も良かった。

　こんな素敵なお店、わたしはほかに知らない。

　
　そのハバナムーンがなくなってしまうのは本当に本当に寂しいけれど、

　木下さんのこれまでとこれからの人生を考えると、

　これまで逆にさんざんありがとう、という気持ち。

　
　わたしたちに栄養と滋養と酒(笑)と音楽をたくさん与えてくださり、本当にありがとうございました。

　さらにこの先、自分の感性に従って、いい感じに暮らして行ってほしいです。

　
　お店最後のライブは、1月25日「下八」×「イノトモ」。

　OPEN18:00/START19:00
　2,500円(オーダー別)
　HAVANA MOON　0422-23-4688

　ギターの塚本くんも遊びにきてくれるかも、とのこと。

　
　
　お店の営業は1月末までだそうです。

　みなさんぜひ足を運んでみてくださいね。