2016年8月31日水曜日

夏休み最終日


 終わらない息子(中2)の宿題に付き合わされて、大変だった。


 ああ

 夏休み最終日って、

 こういう感じだったよなあ…

 と、改めて思い出す。


 とはいえ、息子の追い込みなんて、わたしの子供の頃よりは百倍ましな方。

 わたしの夏休み最終日はいつも、まったく手をつけていない工作や溜まったドリル、絵日記などがいつも山積みで、半泣きで夜遅くまでやっていた気がする。


 息子の場合、ほとんどの宿題は数日前に終わっていて、

 後は、翌日の英単語テストの為の単語を頭に詰め込むことと、

 自分が力を入れて書いている「小説」が終わらないだけなのだから(宿題的には、この力加減は個人の自由)。

 その「小説」を、学校に提出するのに、PCで活字にしてプリントアウトする必要があり、それを打ち込むのがわたしの役目、というわけ。

 (息子がやってもいいけれど、打ち込むのが遅い上に、作品自体がまだ終わっていないので、ともかく執筆の方に専念させた)

 
 夕方6時過ぎ。

 わたしはいつも通り、お酒をたしなみはじめる。

 原稿を打ち込みながら、

 お酒の方も少しずつ進む。

 夕飯をはさみつつ、

 小説はまだまだ終わらない。

 しかも私がまだ打ち込んでいない原稿が何枚もある(日中に彼が図書館でじっくり書いてきた分)。


  まだまだ執筆中の息子に声をかける。

 「先生、まだ話は終わらんのですか?きっとママは、夜9時にはほろ酔いでもう使い物になりませんよ」


 ともかく今日中には話を終わらせる、というので、がんばって付き合っていたけれど、やはり、22時過ぎにはもう眠くなり…

 白目がちになりながら文章を打ち込むわたしを夫が見て、

 もう寝た方がいいよ、続きは明日の朝早起きしてやりな

 と忠告してくれた。

 確かに、打ち間違いも多いし、これではまったく効率が悪い。

 翌朝早起きして、果たして残りの分を打ち終えることができるだろうか、と、残りのたまった原稿に目をやり、一抹の不安がよぎったが、睡魔には逆らえず、まだまだ執筆中の息子に、ママはもう寝るよ、続きは明日早起きして打つから、と声をかけて床に就いた。


 はあ〜

 なんでこんなに私が追い込まれなくてはならないのだ?

 なんで眠さをがまんして白目で原稿を打たなくてはならないのだ?
 (眠くなる時間が大人としては早過ぎるけれど)

 むむう…

 と、とてもやりきれない気持ちになったが、

 乗りかかった船だ、仕方がない。


 ともあれ、翌朝6時に起きて、前夜に息子が仕上げたらしい原稿をせっせと打ち込み、朝ごはんも用意し、息子が朝出かけるまでにはなんとか無事プリントアウトを終えたのでした。

 ふう〜

 もうこんなことはごめんだからね。

 そう言って、新学期の息子を送り出したのでした。

 
 

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