2017年5月7日日曜日

隆太くんのこと

 
 昨日、病院に会いに行った隆太くんが

 その夜に亡くなったと聞いて

 とても

 哀しいきもち。



 死ぬことは

 たぶん

 この世界の向こう側に行くことで


 たぶん

 彼自身は

 今きっと、その向こう側の世界で、

 病気もなく、痛みもなく、

 以前のように軽やかにピアノを弾き、

 歌い、わたしたちに笑って話かけてくれているのだろうけれど


 けれどもその早過ぎる死は、

 この世界でもう会えないことは、

 一緒に演奏できないことは

 やはりとてつもなく寂しい。


 昨日、病室で、彼の手をそっと握ったときに

 その手があたたかくて、

 話はできないけれど、そのとき彼は確かに生きていて。


 彼の魂はもしかしたら、もうそろそろこの世界を離れる準備をしていたのかもしれないけれど。


 その最後のひとときに、少しでも会うことができて、

 あるいは良かったのかもしれない。


 最期が近い人に会うことは、

 とても重くて切なくて、でもとても大事なことを考えさせられる。


 生きること。

 死ぬこと。

 残されること。

 そして、残して行かなければならない側の、気持ち。


 
 隆太くんは、渋谷のBYGでよくライブをさせていただいていた頃にたくさんお世話になり、

 わたしと同い年で、

 良いピアノを弾く人で、

 いつでもBYGで会えると思っていて。



 去年、ふたりで演奏したライブが最後になるとは思っていなくて。



 寂しいなあ

 泣けてくるよ

 と

 隆太くんのことを思っている。



 彼はたくさんの人に愛されてきた人だと思う。


 そして、

 彼がつくった素晴らしい曲はずっとずっと、

 わたしたちの心に残る。


 それが

 隆太くんがこの世に生きた証で、

 これからも私たちと繋がっていくギフトだと思う。



 彼のこれまでと、これからに、

 愛と感謝を送ります


 ありがとう。
 

 もう辛くありませんように。

 

 

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