2007年5月11日金曜日

日光

  
 家族3人で日光に行ってきた。

 GWはなにかと忙しく休みがなかったので、少し遅れての休暇。

 日光の、金谷ホテルというクラシックホテルに泊まった。





 わたしは、クラシックホテルが大好きだ。その趣き。たたずまい。何年か前に箱根の富士屋ホテルにも泊まったが、そこも最高だった。次は軽井沢の万平ホテルだな。

 日光では、まずホテルにチェックインしてから、日光東照宮にお参りしてまわり、






夜はホテルでゆっくり。参拝の間は、雲間から晴れ間が見えたりしてすべてが美しく、ホテルに戻ったらちょうど雨が降り出して、そのうち雷も鳴りだし、ホテルの窓からその美しい光と雨を眺めた。


 翌朝はすっきりと晴れ渡り、早朝五時半くらいに起きて、ホテルの美しいお庭を散歩した。風が強く、五月の新緑がわさわさと揺れて、とてもきれい。

 朝日のあたるダイニングでおいしいモーニングを食べて、チェックアウト後、東照宮よりもずっと上の方の、滝尾神社に出かけた。

 山みちを、40分くらい歩く。

 息子は、

 「足くんが、疲れた、って言ってる〜。」

などと弱音を吐きながらも、ちゃんと登った。

 その道のりは、とても素晴らしいものだった。

 人は誰ひとり通らず、光と、風と、木々のざわめき、そして時々、遠くで鳥の声。あとは、静寂。

 ときどき立ち止まっては、その美しさを、実感する。

 森に歓迎されている感じも、心なしか、する。






 ゆっくりと登って、たどり着いた滝尾神社は、とても静かな、でも確かになにかを感じる、すばらしい場所だった。


 わたしは、神社の神様に、あまりお願い事はしない。

 ただ、感謝の祈りを捧げるだけ。

 そこにいれること。その場所で感じることを、ただ感じるだけ。





 
 そんな時間を過ごして、ゆっくりと、帰路についた。

 
 予報では曇りだったけれど、ずっと、五月の美しい青空だった。ときどき、もくもくとした雲が通り。

 
 そうして、特急で浅草まで帰ってきて、せっかくだからと浅草寺にも寄り(ムコハンが大好きなのだ)、そこらの通りで一杯飲んで、吉祥寺に帰ってハモニカ横町でまた一杯飲んで、家に帰った。

 旅の間はただただ過ぎて行くけれど、戻ってみると、それはほんとに良い旅だった、と思える。もっとじっくりとその一瞬一瞬を味わっていたかったな、と思う。いつもそんなふうだ。

 旅の終わり。

 そして、また、美しい日常の、はじまり。
 
 

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