下北沢の素敵な小さな空間、leteでライブ。

今回は、初心に戻る、という目的で、ファーストアルバム「グレイプフルウツ」を全曲、解説付きで演奏した。
このアルバムはわたしにとって本当に大事なアルバムなので、それを一曲ずつ、もう一度丁寧に演奏する、というのはとても意味深いものだった。

このアルバムの曲や詩は、とにかくひとつひとつに重みがあるのだ。はっきり言ってしまえば、今の自分が恋焦がれるようなものが、全曲に詰まっている。
未完成だけれど濃密で、そこにしかないもの。リアルで、痛々しいもの。
それまで生きてきたわたしの集大成、とでもいうような。
そこでまず一度全部出しきってしまって、そして二枚目から、ゼロからの、新たな音楽の旅が始まっている。
二枚目からはもうずっと、模索の嵐。力を抜きたくない。納得したくない。けれど、そのときのその空気を、そのときにしかできないものを、記録するしかない。毎回アルバムが完成するたび、そのときにやれることは全部やったような、いやもっといいものができたんじゃないか、そんな気持ちの繰り返し。
終わりは、ない。
けれどつねに、それが終わりでもいいと思えるようなものを作りたいと、心から願っている。
ライブもそう。
渾身の思いをこめて、完全燃焼したいのだ。
でもわたしのステージは、いつもゆるい感じがただよう。
わたしはそこに自分の空気感で存在しているし、そのゆったりとした流れを楽しんでもいる。
けれど、もっと頭の中が真っ白になるほど完全燃焼したい、と切望している自分もいる。
もっともっと、伸びてゆきたいのだ。
宇宙と地球とをつなぐ、架け橋として。
...なんてね~(この締めがゆるいのだ)。
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