2008年11月26日水曜日
さかさまの空
「ぼくたち、空の上をさかさまに走ってるよ」
朝、雨の中自転車で息子を園に連れて行く途中、
後ろで息子が言った。
なんだろう、と思って下を見てみると、
雨に濡れた道路に空が映っていて、
その上をわたしたちの自転車が走っているのだった。
ほんとに、空を、逆さまに走っているみたいだった。
一瞬、なにかがゆらいで、
地面がないみたいな気持ちになった。
そういえば小さい頃、
わたしは手鏡の中を上から覗き込んでは、
ずーっとずーっと、"天井を歩くつもり"でその世界を楽しんでいた。
逆さまの世界。
忘れていたその感覚を少しだけ思い出しつつ、
でも、
今のわたしは、
息子を園に届けるため、
意識をもう一度この世界に戻して、
自転車をこぐのに集中した。
危ない危ない。
またあの世界に行くとこだったよ。
ふう。
登録:
コメントの投稿 (Atom)
2 件のコメント:
こんばんは。イノトモさん!
『さかさまの空』って表現が素敵ですね!子供の目に映る世界って、いつでも透明で特別なものなんですね!もう今は覚えてないですが、きっと深い記憶の奥には残ってて、それがふとした瞬間に甦ったりしますよね!何か言葉だったり、季節の匂いだったり、色々・・・。
ところで、イノトモさんのトップページって楽しいですね!音が鳴ったり、ひょっこり何か現れたり・・・後ろの小屋からカニが無限に出てくることに今日よーやく気が付きました。。。
お茶っぱさん
ありがとうございます。
そうなんです。
子どものことばに、いつも、ハッとさせられてます。
トップページ、かわいいでしょ。
あちこちさわってみると、またなにか発見があるかも知れませんよ。
これからも、どうぞよろしくお願いします。
コメントを投稿