息子が林間学校で留守なので、
ふらりと遠くの海に。
その日はちょうど満月で、
海とまあるい月が、それは美しかった。
月の光がきらきらと波間を照らす。
波はてらてらと光を返す。
波の音は、ざざーん、ざざーん、と、押し寄せ続ける。
そんな海と月とをぼーっと眺めていると、
日々の中の、どうしようもない思いやなんかが、
溶けていくようだった
ときおりひとりの時間をつくって、
日常を離れて自然の中で静かな時間を過ごすことは、
自分自身の本来の力を思い出すことにもなるのだなあきっと、
そんなことを思いながら、
夜の海をしばらく眺めていた。
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