2007年5月17日木曜日

雨上がり

 今日の雨上がりは、最高にきれいだった。

 息子を園に迎えに行くちょうどその時間帯、ちょっとひるんでしまうくらいのザザ降りで、その豪雨の中、おニュウのレインウエア上下を自慢げに着て、自転車に乗った。

 集中豪雨のようなひどい雨の中、園に着いて息子を迎え、ちょっとおもしろいくらいの雨だよう!と言いながら、息子を自転車の後ろに乗せた。

 走りだすと、日が射して来た。みるみるうちに空は晴れ、でも、すごいザンザン降りのまま。わあ、すごい天気雨だ〜〜、と言いながら、天気雨って、お願い事が叶うんじゃなかったっけ、と、とくにその確信もないまま適当に、

「天気雨って、お願い事が叶うんだよ〜、なにかお願いしてごらんよ。」

と息子を促すと、

「えっと、夏に、してください!」

と自転車の後ろで言っている。それは無茶だ、と心の中で思っていると、

「えーっと、やっぱり、神さま、晴れにしてくらさい!」

と訂正していた。

 うーん、お願いしなくてももう晴れそうなのに、アホだなあオマイさんは、とニヤニヤしながら、でも、お願い事がそんな、何かがほしい、とかじゃなくて、今、この瞬間の純粋な彼の気持ちで、とてもとても、尊敬した。五歳の彼は、いつもいつも、その一瞬だけを、生きている。お願い事?夏!とか、晴れ!とか。なんてすばらしいんだろ!

 そうして、ポツポツ、雨がやみはじめ、空は晴れ渡った。

 息子は、

「やったあ、お願い事が叶った〜。」

と、うれしそうだ。

「みんな、ボクがお願いして晴れたこと、知ってるかな!」

と得意げだ。

 家に帰り着くまで、自転車の後ろで、お願い、すぐに叶ったね〜〜、と、感慨深げだった。

 きっと、天気雨はお願いが叶う、と、彼の心にはしっかりとインプットされたはず(笑)。

 とにかく今日の雨上がりの様子は、はっとして自転車を止めてしばらく見入ってしまうくらいに、美しかった。

 写真を撮りたい、と思ったけれど、たぶんきっと、この美しさは映らないだろう、と、その風景を、心に焼き付けた。

4 件のコメント:

hime721 さんのコメント...

今日のあのお天気雨からの晴天っぷりは息子さんのおかげだったんですね。感謝だわ。ほんとに美しくて、私もわぁーって思って見入っていました。写真にとろうとするよりも、心に焼き付けるほうが、ほんとの意味で残っていくんじゃないかって私も思います。

ちなみに私は、私のママとライブにちょこちょこ行っていた者です。私もボブテイルなんかでも歌っています。イノトモさんのことは、実は2階の奥にあるカフェでも公園でもみかけてたりします。いつもこの日記でふとじーんとなったりして、幸せ分けてもらってます☆

イノトモ さんのコメント...

同じように、あの天気雨に見とれていた人がいたんですね〜。うれしい共感です。
ライブにちょこちょこ来てくれて、どうもありがとうございます。ボブテイルで歌っているんですね〜。
これからも、どうぞよろしくお願いします。
あ、また吉祥寺で見かけたら、声かけてくださいね〜〜☆

保奈美 さんのコメント...

初めまして。
私も実は天気雨の時に外にいて、「天気雨受けたらハゲになるって小学校の時に思っていたなぁ」って思い出してました(笑)

願い事が叶うの方が素敵ですね☆

イノトモ さんのコメント...

とうねさん
初めまして。
天気雨=ハゲですか〜笑。
それもおもしろいですね。
わたしが小学校のときは、「柳の木の下には幽霊がいるので柳の木の下を通るときには息を止めて通らなくちゃならない」という迷信を信じていて、柳並木の下を通過するときには死にものぐるいで息を止めてました笑。
ちなみに、天気雨=願い事は、わたしの勝手な思い込みかも知れません(苦笑)。