2015年10月14日水曜日
空中録音
わたしの最初の作品は、ビートルズの曲をカセットの空中録音を繰り返して録ったものだ、という話をしたら、
それにどうやら刺激を受けたらしい息子(中1)が、
うちの一番しょぼしょぼの小さなラジカセで、
ヤマハスピーカーから好きな曲を次々鳴らしながら空中録音をはじめた。
途中、様子を見に行ったら、
迷惑そうな顔で、
「しーっ!」
だ。
昭和で見た風景。
わたしが子供の頃、よくこれでもめたな。
テレビのスピーカーにラジカセを向けて、
「ベスト・テン」の好きな曲を録音していている途中に、母親に話しかけられるパターン。
それと、黒柳さんや久米宏さんの曲紹介が曲の頭にどうしてもかかってしまい、
それにも、むむう、と思っていた記憶がある。
息子が、1曲の時間とかをメモしながら真剣に録音しているので、
わたしはふざけてからかいたくなり、
曲に合わせて無言でむちゃむちゃなダンスをして笑わせようと試みたが、
苦い顔をされただけだった。
息子の空中録音は、
くるり→ダフトパンク→マイケル・ジャクソン→エスペランサ、で、片面の30分が終わった模様。
試しに聴いてみた音がとてつもなく雑音多めで(空気の音の方が大きい)、
彼は、
「ライブみたいだね…」
「…これも記念だね」
と、うまいこと脳内変換していた。
けれども、その後、裏面に取り組むことは、なかった。笑
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