一時期カセット文化が廃れていた時期も関係なく、
うちではずっとカセットが生活の中で活躍しており、
その昔わたしの師匠水森亜土さんにお下がりでいただいた小さなラジカセを大事にしてきたのだけれど、
とうとうそのラジカセも動かなくなりさみしく思っていたところ、
今年の3月の誕生日に、新しいラジカセ(¥3,500くらいの超シンプルなもの)を夫がプレゼントしてくれた。
そしてまたうちではラジカセが活躍しているのだけれど、
久しぶりに、
「イノトモ’93」
というタイトルのカセットをかけてみた。
1993年頃の、20歳前後のわたしが好きな曲を集めたカセット。
レッチリ、エアロ、ツェッペリン、が代わる代わる収録されている。
カセットだし、わたしのO型的適当性格も相俟って、
その音源はA面の終わりにレッチリの曲の途中でブチッと切れて、
B面のはじまりはその続きからブチッとはじまる。
今のわたしの表現する音楽からは違う世界にみえるかもしれないけれど、
わたしのおおもとは、
そんなふうなロックやファンクの音楽たちや、
もちろんビートルズや、
丁寧に遡るとクラシック、子供時代に流れていたポップス、多感な時期のバンドブーム、その他、盛んな吸収時期にぎゅうぎゅうに聴いていたいろんなジャンルの音楽でできている。
たまたま自分の声の特性で、もしかしてやさしげに、オーガニックふうに聞こえるかも知れないけれど、
一番好きなのはツェッペリンだったりして。
性格はヒッピー寄りだったりして。
うちのカセットコレクションには、昔から大事に聴いてきたそんないろんな種類のものがあり、
その日の気分で、
ボブマーリィやジミークリフ、
ジョン・レノン、
トゥーツ・シールマンズ、
ステファン・グラッペリ、
マキシン・サリバン、レイ・ブラウン(これらは亜土さんがくれたテープ)、
ジョー・パス、
マイルス・デイビス(これは伊賀さんがくれたテープだな)、
急にザ・ピーズやユニコーン(高校時代のテープ)、
初期のRCサクセション、
アル・グリーン、
バッハのマンドリン協奏曲やバイオリンソロ、
などなど、
まったくのノンジャンルのカセットたちがぐるぐると活躍している。
カセットのチープでふくよかな音質が、
日々の暮らしにとてもなじむのです
伸びたテープのせいで音がときどきヨレちゃうのも、味。