アルバムのレコーディングは、1年前くらいからぽつりぽつりと始め、スタジオとエンジニアの中村ヒゲくんが空いてる日限定なものだから、気がつくと数ヶ月も間が空いたりして、なんだか進んでいるんだか進んでいないんだか、とにかくいつも先の見えない感じだった。
いつ終わるとも知れないこの遅々とした進み具合にずっと付き合ってきた中村くんが、最近になって、そろそろ終わらせましょうよ!と、わたしのオシリを叩くようにスケジュールを入れてくれた。
それでここ2ヶ月はちょこちょこと進めることができたのだが、でも、いつも中村くんとふたりでやっているものだから、ときには、そのテイクがいいものなのかどうなのだかふたりとも判断がつかなくなる場面もあり、うーん、これは、保留、とか、うーん、ボツにしちゃおう、とか、ちょっとずつ行き詰まりを感じていた。
そこで、ここ二回の録音(歌の仕上げとか)は、ディレクションに第三者を呼ぶことにした。わたしのことを良く知っている、ムコハンだ。
ムコハンのすばらしいディレクションのおかげで、なんだか急速に全貌が見えてきた。
今まで、これはどうしたものか、と思っていた曲も、歌の表情が変わるだけで、なんだかちょっと凛としてくるのだ。
やっぱり、歌は、要だねえ。
そして、その歌を引き出すディレクションも、とても大事だねえ。
その部分を今まではずっと、自分で判断してきたんだけれども(もちろん中村くんもエンジニアの枠を越えて意見してくれ、それに随分助けられた)。
第三者にその場にいてもらってやっていくのは、いいなあ。安心して、伸び伸び歌える。
そんなわけで、今日も、いい録音になりました。
ほんとうに、あともう少しのとこまで来ているよ。
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