2011年3月5日土曜日

下町散歩

 
 江戸東京博物館に行き、

 その後両国からスカイツリーのふもとまで、

 探検しながらあるきました。


 スカイツリーは高いので距離感もあまりつかめず、

 近いように見えるけれども、歩くと遠いだろう、と覚悟しながら、

 あの高い塔を見失わないように、

 けれど知らない路地をえらんで歩く。


 目的地はどこでもよかった。

 ただ、

 ブラブラと歩きたかっただけなのかもしれない(夫がそういう感じだったのにただついて歩いていただけのような)。

 
 その知らない路地たちは、当たり前だけれど、

 わたしの住む吉祥寺とはぜんぜん違う。

 そこに息づく、東京の、別の生活の世界。

 
 昔糀谷に住んでいた頃に感じた小さな工場たちの匂いでもなく、

 洗練された都会の感じでもなく、

 妙に懐かしいような、

 静かなたたずまい。


 あの町の人たちは、

 日に日に高くなるスカイツリーを眺めながら、

 なにを思うのだろう。


 

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